ひらめきそーじー

Twitterでは呟ききれなかった事をブログに。未就学児二人の母、年収キープで会社員辞める方法研究中。

おすすめ本_小説編

最近,出社することも増えて,通勤電車での読書がはかどっています。

さて,最近読んでよかった本をご紹介します。自己啓発本と小説をよく読むのですが,今日は小説編です。昔は,刑事物やサスペンスもたくさん読んだのですが,30歳過ぎて,純文学に近い小説を楽しむようになってきました。

最近は渡辺淳一さんの医学小説にどっぷりはまってしまっているので,渡辺淳一さん作品が多めです。渡辺淳一さん,失楽園のイメージが強く敬遠していましたが,さすがお医者さんだけあって,医学小説もかなり面白いですよ。

 

①花埋み 渡辺淳一

日本で初めての女医,荻野吟子さんの生涯を描いた作品です。

明治初期に女性が医師になることの大変さやその逆境を乗り越えていく吟子の賢明さに学ぶところが多くあります。

 

 

②遠き落日 渡辺淳一

こちらは野口英世の生涯を描いた作品。

野口英世,伝記等だと英雄なイメージがありますが,この小説を読むとかなりの人格破綻者ではと思ってしまいます。でも,彼の妙に素直な所と,研究に書ける情熱には感心させられます。それにあの時代にたいした後ろ盾なく,渡米して結果を残すって,とんでもなくバイタリティがいりますよね。同じ人間なのか・・・と思ってしまいました。

 

 

③死化粧 渡辺淳一

渡辺淳一さん医学小説短編集。

かなり医学をとりまく状況が現在とは違いますが,そのあたりも興味深く読めます。

 

 

 

④白い宴 渡辺淳一

実際にあった北海道の大学病院での心臓移植の話を題材に書かれています。他の伝記とは違って,これはそこそこ脚色が入っている気がしますが,当時の心臓移植をとりまく状況がわかって興味深いです。

 

 

 

⑤いのちの停車場 南杏子

こちらも医療ものですね。ごくわずかに医療界に携わる人間なので,自然とよく読むのかもしれません。

こちらは,地方での在宅終末期医療を題材にした小説です。私も実家で暮らす祖母が高齢になってきて,生きる・死ぬってなんなんだろうなと思っています。答えなんてないんですけどね,ひたむきに生きると死ぬに向き合う医師の姿に感動します。

 

 

 

⑥マチネの終わりに 平野啓一郎

こちらは映画化もされたので,有名ですね。大人の恋愛と分人主義を根底にかかれた作品です。この作品から平野さん作品にはまっていくつか読んだのですが,これが一番面白かったですね。

 

 

⑦同志少女よ,敵を撃て 逢坂冬馬

ロシアの女性スナイパーについてかかれた小説です。ロシアは女性を戦地に送り込んだ国なのですね。少女の頃から教育されて,それぞれが戦地へ向かいます。女性だからそれがひどいとかそういふ話ではなく,単純に戦争の悲惨さと当事者しかわからないその時その時の正義があるんだろうなと思います。2022年の本屋大賞受賞作品らしくとてもいい本でした。

 

 

いかがでしょうか。どれか一つでも読みたいなと思った本があればうれしいです。